旅行まとめ

旅行に行った時の話をまとめていきます。最近はあまり旅行に行けていないので雑記も書いています。

拷問の歴史にゾクリ!中世犯罪博物館(ローテンブルク編②)~海外初心者の女子大生二人でヨーロッパ旅行に行った話#7~

 こんにちは!今日はローテンブルクの中世犯罪博物館に行った話をします!

 

展示室に入る前の話

 建物の中に入っていきなり財布のチャックが外れるというハプニングに見舞われました。の受付の前だったので、受付のお姉さん少し笑ってました(゜∀゜;)ハズカシー

 

 展示室に入る前にトイレに行きましたが、用を足してカバンを探しても携帯がない。まさか忘れてきた!?

 焦ってトイレに戻って確認しようとしたらお姉さんが入るところ。ヤバい!携帯回収しなきゃ!という焦りで頭がいっぱいになります。

「ソーリー!ソーリー!」

 頭の中は携帯電話のことでいっぱいだったので謝りながらお姉さんとトイレに入ろうとする不審者になります。

 驚くお姉さん、「これは一人用のトイレよ」というような内容を英語でいいます。

 しかし焦る私は英語が出てこず、ひたすらソーリーソーリー言いながらトイレに入ろうとします。さすがに眉をひそめるお姉さん。私も外国人がソーリーソーリー言いながら自分と同じ個室に入ろうとしたらびっくりするしなんだろうと思います。なんとか頭を回し、「I forget.」と英語を絞り出します。(ファインプレーです)

 するとお姉さんも意図を理解してくれたみたいで、どうぞと譲ってくれました。しかし、個室の中を見渡しても何もありません。「何もないよ」とお姉さんも英語でいいます。

 とにかく、個室の中に携帯はないということで、お姉さんに謝り、お礼を言ってAちゃんの元へ。事の顛末を話し、じゃあ携帯はどこだろう?と言うと、Aちゃんが気まずそうに「ポケットの中……」といいます。

 おや?と思い、ジャケットのポケットを見ると……ありました。

 とても恥ずかしいです。どうして確認していなかったのでしょう。

 お姉さんご迷惑おかけして申し訳ありませんでした、、、、。そしてAちゃん教えてくれてありがとう。

 それにしてもドイツの人は英語が上手ですね。私は日本で外国の人と同じようなハプニングがあっても(このようなハプニングを起こすのは私くらいだと思いますが)あのお姉さんのように落ち着いて英語で話すことはできないと思います。もしかすると英語圏から来た旅行者という可能性もありますが、なんにせよ英語でコミュニケーションを取る力は大事ですね。

 

展示室の話

 無事携帯も見つかり、展示室へ。

 中世犯罪博物館は中世のローテンブルクの刑罰や裁判、拷問等の歴史を扱った博物館です。中の写真を撮っていいのか受付の人に確認し忘れたため、撮っていいかわからなかったので写真はありません(^^;)

 展示室は地下から始まり、薄暗い中に恐ろしい拷問器具が沢山並んでいます。どれも実際に使われていたもののようです。

 以前、大学で魔女裁判の講義を受けたのですが、ドイツの話であったことと拷問の話も出てきたこともあり、講義に出てきたなあと内容を思い出して密かに感動していました。

 以下、展示されていたものを紹介していきます。

アイアンメイデン

 二階にはアイアンメイデンがありました。内側にトゲのついた樽の中に人を閉じ込めるので有名なのですが実際には中にトゲはなくて樽の中に入れて辱めるものだったようです。

トゲだらけの椅子

 「使われすぎて先が丸くなってるんじゃない?」?とAちゃん。確かにトゲというよりツボ押し程度に丸みを帯びています。生々しい……。

恥辱のマスク

 様々なデザインのものがたくさんありました。意味がそれぞれあるみたいです。 

 中世では身持ちが悪い女の人はすぐにマスクを付けられてさらし者にされたとか。

 男性用のマスクもありました。下品なことを言ったりするとつけられたそうです。

藁のベール

 これも身持ちの悪い女の人用です。結婚式に新婦の身持ちが悪いと藁のベールを着けることになっていたそうです。また、結婚後七か月以内に子供が生まれても罰せられたそうです。厳しい世界ですね(><)

 楽器が下手な楽手は笛のような形の手枷をされてさらし者にされたそうです。手枷をしているところは笛を吹いているように見えるのだとか。

 喧嘩をしている女性二人の首に嵌める枷もありました。一枚の長方形の板の両端が枷になっていて、二人が向き合うように嵌め、喧嘩が収まるまでさらし者にするらしいです。ご近所さんと喧嘩はできないですね。

鉄の錘

 ミサ中に寝たら首に付けられて晒し物にされるらしいです。なかなか重そう。

 Aちゃんが「私絶対これつけられる……」と言っていました。

 展示されてる向かいの壁に鉄の錘をつけて晒し物にされている人を下を出して笑っている子供の絵がありました。嘲笑してるけどこの子供も数年後にはミサで寝て刑罰を受けてるかもしれないなあと思いました。

 壁の絵

 壁にはほかにも講義で見たような中世ドイツに描かれたモノクロのイラストが沢山ありました。どれもマスクや枷のような器具によって罰が与えられている人とそれを周りの人が嘲笑している様子が描かれています。ある絵には来るときに実際に見た時計台が描かれています。

 ローテンブルクでは刑罰はマルクト広場で執行されたそうです。先ほど自分が実際に見た建造物が描かれていると、物語の世界ではなく歴史なんだと実感が持てて興奮しました。

 拷問グッズではないですが、権力を表す杖が沢山ありました。どれも頭には様々な装飾が施してあり、人の頭のような形もありました。意味がありそうなのでじっくり見たかったのですが、時間が押しているので駆け足でよく見れませんでした(;;)

当時の学校

 当時の学校の様子を描いた絵やミニチュアがありました。寝てる子供を鞭で教師が叩こうとする絵や部屋に閉じ込められて泣き叫ぶ男の子の絵。今の日本だったら体罰で訴えられますね。

 木馬も展示してありました。学校のミニチュアを見ると、子供がロバのような被り物をして木馬に乗っています。遊ぶものではなくお仕置きのためのもののようです。

 このころの社会は恐怖で人を支配していたんだな~っていうのがよくわかります。以前哲学の講義でフーコーさんがそんなことを言っていたって聞いたな~と思い出します。(フーコーさんはフランスの人ですが)

 

 集合時間ギリギリになってしまったので最後の方は駆け足になってしまってとても残念でした、別館では宗教改革についての展示もあったのでもっと見ていたかったです。

 

 入口では晒し台体験ができるらしく、せめて写真撮りたい!と思ったのですが、人がいたのでさすがに羞恥心が勝ち、実際に頭と手首を入れるのはやめました。

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入り口にある晒し台。実際に頭と手首を入れられます。

 

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檻のようなもの、これも晒されるようかな?

 

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水責め用の檻。檻の中に人を入れて水に沈めるそうです。

 

 展示を見ているとこんなことも罰せられちゃうの!?と思ったことが結構あったのですが(演奏が下手な楽手の話とか)当時は娯楽が少なかったから晒し物になった人を見に行くのも一つの娯楽だったと聞いたことがあります。だからなんでもかんでも罪になったのかなーと思います。

 人を見世物にしなくても娯楽が沢山あって今の世の中は良いですね。

 今回は時間に追われてしまって終盤が駆け足になってしまったのでまた機会があったらじっくり中を見にいきたいです。

 

 ローテンブルクからハイデルベルクに向かうバスでガイドさんに聞いたのですが、ろローテンブルクは伝統ある町でローテンブルクの人たちはみんなプライドが高いそうです。日本でいう京都みたいだなと思いました。

 

 そんな感じでカラフルで可愛らしい伝統的な町、ローテンブルクを後にしました。次はハイデルベルクに行きます!