旅行まとめ

旅行に行った時の話をまとめていきます。最近はあまり旅行に行けていないので雑記も書いています。

誰もが一度は見たことのある名画が沢山!オルセー美術館!(パリ編④)~海外初心者の女子大生二人でヨーロッパ旅行に行った話#18~

 こんにちは!前回の投稿から4か月も経ってしまいました。

 この旅行に行ったのが2019年の九月末のためそろそろ一年が経とうとしています。

 さすがに一年経っても未完成はマズイッ……!

 なんとか帰国まで書き上げたいと思い、再び筆を執りました。

 しかし一年経っても旅の光景は鮮明に思い出せますね。忘れてしまっているところも多々あると思いますがさらに忘れないうちになんとか書き上げたいと思います。

 

オルセー美術館の話

 オルセー美術館は開館時間より数分遅れて着きました。長蛇の列ほどではないですが三列くらいに折れて人が並んでいます。開館が始まったばかりのようで人がどんどん入り口に入っていきます。

 私たちも列の一番後ろに並び、数分待った後に入館!

 

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ひろーい!!!!!!!!!!!!!!

 入ったらいきなり吹き抜けです。クッションなしの美術品です。中央に彫刻が並んでいて、両サイドに絵画が展示されている部屋があります。入ったら壁があって絵が並んでいるのかなと想像していたので一瞬絵はどこだ?と探してしまいました。

 

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 二階から見るとこんな感じ。

 

 展示品をきちんと鑑賞できるようにコンタクトを着けようと彫刻の並んでいる広間を突っ切って入り口の丁度反対にあるトイレに向かいます。

 コンタクトを装着し準備万端!まずは象徴主義のコーナーに行きます。(ちょうど一階のトイレを出た所の近くに展示されているのが見えた)

 

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 モローの「オルフェウスの首を持つトラキアの娘」です。美術の講義で出てきました。物語性が高くてとても印象に残っていた絵です。

 

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 こちらもモローの「イアソンとメディア」です。初めて見る絵でした。フランス語の題で「イアソン」「メディア」は読めたのでギリシャ神話だねーとAちゃんと話しました。どちらも神秘さと夢の中のような美しくて儚い印象をどこか持っていてインパクトがありますね。

 

 講義で沢山学んだ印象派が見たいので印象派の絵画が展示されている五階へ向かいます。ゴーギャンゴッホ、ルドンと同じみの方々の絵画がズラリ。ゴーギャンのブースにはゴーギャンが実際に住んでいたタヒチの家の玄関の飾り?のようなものが展示してありました。

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 ゴーギャンの「タヒチの女たち」。小学校にこの絵のレプリカが階段の壁に飾ってありました。まさか本物を見ることになるとは思いませんでした。

 

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 誰もが一度は見たことのあるゴッホの自画像。ゴッホは色には感情を呼び覚まさせる効果の他に空間を規定できるという利点があると考え、自分が空間をどう決めたいかによって色を配置したそうです。「自画像」の背景が寒色なのは見る者に遠さを感じさせる色だからだとか。

 

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 こちらも有名なゴッホの「星降る夜」です。夜空に描かれている星は大熊座だそうです。なんと日本の浮世絵の影響を強く受けて描かれたのだとか。

 この絵が描かれた1888年ゴッホは南仏アルルにいて一時期ゴーギャンとも共同生活をしていたそうです。

 

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 オーヴェールの教会。うねるようなタッチは晩年の作品の特徴なのだそうです。

 

 通路を抜けて反対側に行くと印象派天国です!モネ、マネ、セザンヌといった印象派の有名どころが沢山!

 

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 マネの「笛を吹く少年」

 この広範に色を平塗りする描き方はルネサンス以降の西洋絵画で必須とされた遠近法や物の重量感を全く考慮せず、批評家の批判の種となったそうです。

 

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 マネの「スミレの花束を持ったベルト・モリゾ

 このころはブルジョワたちが自分たちの新たな富に貴族的な崇高さを与えようと競って肖像画を発注していたため、肖像画が多く描かれたそうです。画家たちにとっては非常に助かる社会情勢だったのだとか。

 

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「闘牛」(左)と「ローラ・ド・ヴァランス」(右)

 どちらもマネの作品です。

 マネは子供の頃にルーヴル美術館でスペイン絵画に心を惹かれた可能性があるのだとか。「ローラ・ド・ヴァランス」は1862年にパリ公演にやってきたスペインのバレー団の踊り子のうちの一人です。マネはバレー団の踊り子たちに絵のモデルになるように頼んだそうです。詳細に描かれた踊り子のスカートが注目ポイントです。

 

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 マネの「草上の昼食」です。

 それまでの絵画上の裸婦はヴィーナスやニンフなどの神話、伝説上の女性に限られていました。そのため、二人の紳士と裸の女性が森の中でピクニックをしているこの絵は当時スキャンダルになったそうです。

 オルセー美術館には同じタイトル絵でモネによって描かれたものがありますが、モネはこの絵に敬意を込めて新たに友人となった画家たちにモデルを頼んで同じテーマで絵を描いたのだそうです。

 

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 モネの「右向きの日傘の女」

 

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 同じくモネの「左向きの日傘の女」

 有名な「積み藁」の連作のように一瞬のうちに捉えた光と空気を描くことを試みた絵です。風景画のように戸外の人物像を自分が理解したままに描くのはモネの昔からの夢であったそうです。

 

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 これがそのモネの「積み藁」の連作の一つ、「積み藁、夏の終わり」です。先ほどの人物画より後に描かれた作品になります。

 連作なのに他の作品は違う美術館にあるんかーい!って感じですが。(「積み藁、日没」はボストン美術館、「積み藁、雪の効果、夕日」はシカゴ美術館にあります。)

 影の部分の鮮やかな赤や黄緑は大気に分散する光を描こうとしたことが伺えます。「周囲を包むもの」は絶え間なく変化していく流動的なものであるのに対して「積み藁」は不動のモチーフなのです。

 

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 モネの「モントルグイユ街、1876年6月30日」

 この日は万国博覧会に合わせてフランスの再生を祝う祭典が行われたそうです。

 この絵では通りを歩く野次馬や風に揺れる旗は色のついた線でしかありませんが、絵を見る人が描かれているものが何かを解釈し、自分で再構成するのです。

 近づいてみるとただの色の集まりなのに遠くから見るとちゃんと風景になっているのがすごいですよね。

 

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 有名なモネの「ひなげし」

 描かれている赤い点の跡が何を表すのかは見る人たちの判断に任されます。私には花に見えますが他の解釈もあるのでしょうか。

 

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 モネの連作「ルーアンの大聖堂」です。

 固定された構図でゴシック様式の細かく入り組んだ装飾に光が与える効果が描かれています。作品数は全部で33点!モネは大聖堂前に面している空き部屋に入居してこの作品を描いたそうです。本人にとってもかなり困難な仕事であったと手紙が残っています。

 時間や日によって絶えず移ろう大気や光の変化を石造りのファサードの上に表現することがモネが何より興味を持っていたことであり、実際見比べてみると同じ構図で建物しか描かれていないのにその絵毎の空気感、時間帯、気温が伝わってきますよね。

 

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 モネの「青い睡蓮」です。実は高校生くらいの頃、近くの美術館にこの絵が来たので一度見たことがあるんです。数年ぶりの再会です。

 この絵はジヴェルニーのモネが構想して整備させた水の庭園で描かれました。モネは「私の最高傑作、それは私の庭園だ」という言葉を遺しています。

 

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 セザンヌの「オーヴェールの首吊りの家」です。

 セザンヌ印象派に対して疑問を抱き、しっかりした構図、遠近法を求めました。

 この絵はピサロから印象派の手法を学び、実践した作品だそうです。家の壁や丘の面の重なりで奥行を出しています。樹木で垂直、屋根や山の稜線で水平を出し、画面にどっしりとした安定感があります。

 セザンヌはポスト印象派であるため、印象派には含まれません。自然を模写するのではなく、自然を解き明かすことがセザンヌのモットーだったようです。

 

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 ドガの「カフェにて」です。第二帝政時代と第三共和政時代にパリでは庶民の楽しみとして「カフェ・コンセール」が流行したそうです。1880年代初期にはモンマルトルの丘のふもとや大通りなどにそのようなカフェが200軒以上もあったのだとか。

 描かれている人物は当時ライバル関係にあった画家のマルスラン・デブータンと女優のエレン・アンドレだそうです。

 

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 ルノワールの「ピアノを弾く娘たち」です。

 私は印象派の中ではルノワールが最推しなのです。ルノワールの絵画は幸せな光景が描かれていることが多く、色遣いの柔らかさや描かれている人物のつっつきたくなるような頬っぺたに魅力を感じます。実際、ルノワールは「絵画は、愛らしく、喜びに満ちていて、きれいでなくてはならない」という言葉を遺しています。

 あと完全に個人的な話ですが幼稚園くらいの時に家の壁に飾ってあったカレンダーがルノワールの絵だったり、子供向けの美術の本でよく読んでいたのがルノワールの絵の本だったりするので懐かしさもどこか感じるのです。

 「ピアノを弾く娘たち」の絵はオランジュリー美術館にあると聞いていたのであれ?と思ったのですが、調べてみると実はルノワールは同じテーマで絵を五点書いており、特にこの絵に似た作品をあと二点描いているのだそうです。オルセー美術館にあるものは1892年に国家買い上げになった作品だそうです。また、あと一つの似ている作品はメトロポリタン美術館にあるとのこと。三つ並べてみると間違い探しのようになるのでしょうか。

 ブルジョワ家庭で悩み事もなく大好きな趣味に熱中する美しい思春期の娘の姿を描くことはルノワールが生涯を通じて描き続けることになるテーマの一つなのだそうです。

 

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 ルノワールの都会のダンス(左)と田舎のダンス(右)です。

 初めて見る作品だったのですが、一瞬で好きになった絵です。気取って上品に踊る都会のダンスと楽しそうに踊る田舎のダンス。並べて展示されていることで対比が際立ちます。特に、田舎のダンスの女の人の幸せそうな表情は見ているこちらも幸せな気持ちになります。

 

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 ルノワールの「ヴェールの女」です。

 ルノワールは注文による肖像画を最も多く描いた画家とされています。小さなサイズで描かれているのは彼の好みだったようです。「ヴェールの女」のはいまだに誰なのかわからない肖像画です。ミステリアスな魅力がありますね。

 

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 ルノワールの「ぶらんこ」です。

 第三回印象派展に出品され、称賛されましたが一方で木漏れ日の描き方については「まるで人物の服についた油じみのようである」と批評も受けたらしいです。

 当時の批評家は詳細に描き込まれた絵を近くで隅々までみて評価することを好み、印象派のような近くから見ればただの色の重なりですが遠くから見れば人物や風景に見えるという画風はあまり理解されなかったそうです。

 

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 ルノワールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」です。

 木漏れ日の下で沢山の人々が踊っている様子はとても楽し気でいつまでも見て居たくなりますね!

 この絵はすべてを現場で制作することにしていたため、毎日コルト街からムーランまで絵を運んで描かれたそうです。

 

 こんな感じでとっても楽しい印象派のコーナーでした。写真を撮ったり近づいたり遠ざかったりするなどして一時間ほど鑑賞。

 同じ階にお土産物屋さんがあったので「オルセー美術館絵画鑑賞の手引き」の日本語版を購入。上に書いた絵画の説明はこの本を参照しています。(あと講義のレジュメからも少し)

 ルノワールのグッズを探しましたがほとんどがゴッホとモネでありませんでした。なので特に小物は買わなかったのですが後からバッグを買っておけばよかったと後悔しました。旅行あるあるですね。

 

 五階の時計型の窓からはルーヴル美術館がちらりと見えました。おしゃれ!

 

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 チラ見えルーヴル美術館

 

 Aちゃんはジャポニズムを見たがっていましたが、行ったときはジャポニズムのコーナーは閉鎖されていました。私も見たかったので残念。

 

 印象派を堪能した後はクールベ、ミレー等の自然主義を鑑賞しに一階へ。クールベのオルナンの埋葬がドーンと展示されていました。

 

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 クールベ「オルナンの埋葬」

 名もない田舎の人たちの葬儀が描かれた伝統や教養に囚われない、作り物ではない単純率直な絵です。この絵はサロンに出品されるとたちまち批判が沸き起こったそうです。主題が歴史や神話などではなく名も知らない人々の埋葬の様子が本来は歴史画のような重い主題が描かれるようなサイズで描かれたことがその理由となりました。さらに、絵に登場する人々を写実的に描く手法は現実そのものであり、醜いものであるとも批判されたそうです。

 クールベは故郷オルナンの自然を描いた風景画を多く制作しましたが、それは「風景を描くにはその土地をよく知っていなければならない」とパリの権力に屈しない地方主義の表れであったそうです。地元への愛を感じますね。

 

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 クールベ「嵐の後のエトルタの断崖」

 クールベノルマンディー地方エトルタで多大な風景画を描きました。これはリゾート地として急速に有名になりはじめた頃に制作されたそうです。断崖の不動の存在感と物質性が描かれ、構図は水平線と岩の垂直をがっちりと組んだ堅固なものになっています。雷雨の過ぎ去った後のすべてが洗われたような新鮮さと濃厚な地上。空は晴れやかで雄大な広がりが表現されています。

 クールベは故郷オルナンの白い断崖と似た奇岩の魅力に取りつかれたそうです。別の場所の風景が描かれていてもクールベの故郷を想う気持ちが伝わってきますね。

 

 ミレーの「落穂拾い」も探したのですが、見つかりませんでした……。丁度展示されていなかったのか、見つけられなかったのかどっちでしょう。

 余談ですが「落穂拾い」もレプリカが小学校の階段の壁に飾ってあったので見るとどこか懐かしい気持ちになります。

 

 代わりにボヌールの「ニヴェルネ地方の耕作、初のすき入れ」を見つけました。

 

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 この絵は農婦の過酷な生活を描いたミレーの「落穂拾い」に対し、農民生活の明るく健康的な側面を描いた絵として講義で学びました。光を浴び、今にも動き出しそうないきいきとした牛がとても印象深かった絵です。

 ボヌールのこの作品は写実主義に通じるものがありますがこれは伝統的な型通りに描かれたアカデミー的な絵画です。ボヌールは生涯を通じて動物を描きましたが、動物のありのままの姿を観察するためにフォンテーヌブローの森の近くにあるビーの館にアトリエを構えたそうです。

 

昼食の話

 自然主義のコーナーをぷらぷら見ていたらお腹が空いてきたので、オルセー美術館内のレストランに行くことにしました。まだ12時前ということで人は少なく、すんなりと入れました。お給仕をしてくれるのは明るくて気さくそうなおばさんです。

 

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 オルセー美術館内のカフェ。時計の裏の空間になっています。

 

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 この正面の時計の裏でしょうか。オルセー美術館は1900年に建造された駅舎を再利用した建物です。とても大きな建物ですが元はどんな駅舎だったのでしょうか。

 

 メニューを見ましたが相変わらず解読できません。チキンとライスだけ解読できたのでそれを頼みます。Aちゃんはキッシュを頼みました。

 料理が来るのを待っている間、ついさっき買った「オルセー美術館絵画鑑賞の手引き」をチラ見。何も考えずに携帯を机の上に置いてページをぱらぱらめくっているとAちゃんに「スられるよ」と言われました。「机の上に携帯を置きっぱなしにしていると目をちょっと離した隙にスられる」という添乗員さんの話を思い出してドキッとします。すっかり油断していました。携帯はバッグの中へ。バッグもちゃんと膝の上へ。

 日本では無意識にやってしまっている習慣もフランスでは命取りになります。

 

 料理が来ました。

 

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 美味しそ~!!!!!!!!!!

 フランスのライスはジャスミン米でした。どこかエスニックさを感じさせる味です。

 

 お会計を呼ぶのにまだフランスの文化に馴染めていない私はまたお給仕をしてくれたおばさんと違う店員さんを呼びそうになってAちゃんに窘められます。なかなか学びません。

 お会計をしてもらうのにもたもたしていたので隣に座っていたおじさんが何かトラブル?と英語で話しかけてきました。(よく話しかけられた内容がわかりましたね)

 「大丈夫」のつもりで「OK」といったのですが、日本の大丈夫の感覚で「OK」は使い方が合っているのでしょうか。つもり英語は怖いですね。

 

 今度こそ店員さんに「美味しかったです」という気持ちを伝えてくて、お会計が終わった後おばさんに「セテデリシュー」と言いました。(ガイドブックを何回も見てついに覚えられました!)

 するとおばさん「オーゥメルシィ~」ととても喜んでくれた様子だったのでどうやら通じたようです。ちゃんと伝わるかドキドキしましたがフランスの人と遂にフランス語で通じあえてとても嬉しい気持ちと興奮を感じました。

 

彫刻の話

 オルセー美術館にはたくさんの彫刻がありました。特に、吹き抜け部分の二階には何をかたどっているのかよくわからないものも沢山ありました。「オルセー美術館絵画鑑賞の手引き」に載っているかなーと思ったのですが絵画鑑賞の手引きですからね、載っていません。いつかあの彫刻たちについて知れる機会があればいいなと思いつつ、気になった彫刻たちの写真を載せておきます。

 

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 最初はカバかと思いましたが豚にも牛にも見えます。

 

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 顔はビリケンさん、体は土偶

 

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 ポケモンにいそうです。

 

 

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 ポンポンのシロクマです。綺麗で可愛らしい印象です。ほとんど本物のシロクマと同じサイズなのだそうです。他にもいろいろなサイズのポンポンのシロクマが各地にあるそうです。なんとそのうちの一つは群馬県立館林美術館にあるとか!群馬なら国内で行きやすいのでいつか行ってみたいですね。

 

猫の話

 Aちゃんとナビ派のブースをうろちょろしていたら猫の絵がありました。

 

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「見て!猫だ!」「本当だ!変な猫!」「ツイッターでバズってる猫の写真みたい!」等とよく知らない絵なのをいいことにAちゃんと好き勝手言います。

 この猫ちゃん、ちゃんと正体が「絵画鑑賞の手引き」に載っていました。ピエール・ボナールの「白い猫」です。

 なんとボナールさん、『日本的なナビ』と呼ばれていてこの絵も日本版画の猫科動物の絵に着想を得たらしいのです!!

 大きい背中と極端に大きな足、S字の大きな尻尾、二本の線で表現された目、そして奥に引き込まれた頭は猫の持つ快楽的な特性を表しているのだとか。

 この猫ちゃんが気になったのも日本繋がりでどこか通じ合うものがあったからなのかもしれませんね(^^)

 

 さて、次のヴェルサイユ宮殿のツアーの集合時間が迫ってきたので後ろ髪を引かれる思いでオルセー美術館を後にします。もっと見ていたかったですね。また今度です。

 時間が大分ギリギリなのでオルセー美術館を出た瞬間、集合場所までAちゃんと猛ダッシュオルセー美術館の入り口の広場で待機していた人力車の車夫さんが「ニーハオ!」と声をかけてきました。私たちを中国人だと思ったようです。急いでいるので返事する暇もなく前を駆け抜ける私たち。

 

 そんな感じで大満足のオルセー美術館でした。

 さて、次回はいよいよヴェルサイユ宮殿!!!次はあまり間を空けずに更新したいですね。

 それではまた!