こんにちは!今回はストラスブールの話をしたいと思います!
ホテルの話
ワイン街道を抜け、しばらく走り続けること約二時間。ストラスブールのホテルに着きました。今回は16:00という早い時間にホテル入りしました。
おっ、お洒落なホテルだー!!!!
部屋に入り、私とAちゃんは歓声をあげました。部屋がとてもお洒落なのです。
まず、私たちの見慣れた長方形ないし正方形の部屋ではありません。ドアから入って左側の壁がカーブしています。なんとバスルームのスペースです。ぱっと見トイレとはわかりません。
目を引くのはベッドの枕側の壁に大きく描かれた女の人の絵。芸術的な雰囲気が漂っています。
ソファーもふかふかで机についている椅子もデザイン性抜群です。窓から見える街並みも素敵。さすがフランスです。
ホテルの部屋。ランプもデザイン性に優れています。
部屋の窓からの眺めもワクワクします。
ツアーでの観光とちょっと不穏な話
荷物を置き、一息ついたらホテルのロビーに集合します。添乗員さん同行で世界遺産のプティットフランスに繰り出します!
プティットフランスの街並みはとっても可愛い!!運河がコルマールより大きいです。
私たちのホテル側から入ってすぐの塔
大きな運河。夕方で曇っていたので写真が少し暗いです。
世界遺産ポイントの木枠が外面にある家たちが並ぶ街並み。窓には案の定花が飾ってあります。
テラスもあります。
窓にハート。コルマールより控えめです。
写真を撮る手が止まりません。私たちはずっとパシャパシャしています。
中心部へ行く途中、沢山の鳥が飛びだっていくのが見えました。夕方なのでねぐらへ帰るのでしょうが、なにやら不穏な雰囲気です……。
一斉に飛び立つ鳥たち。この光景は日本でもよく見るかも。
まだ中心部ではないですがこの時点でもう十分綺麗です。
中心部に来て視界が開けるといっぱいに綺麗な光景が広がります。夢中で写真を撮る私たちに添乗員さんが「対岸に見える花がいっぱいの店は美味しいレストランなので夕食に是非」とおすすめしてくれました。食べるものに困ったら行こうか、とAちゃんと話します。
中心部の絶景ポイント。写真を見たことある人も多いはず。
絶景の中、お互いを撮り合ったり辺りをちょこちょこ見てまわったりしていた時です。添乗員さんが少し眉をひそめて私たちを集めました。そして。
「あの二人……何か臭いますね……」
見ると黒い日傘を差した一見観光している感じの白人の女の人二人です。一人はサングラスをかけていますが特に怪しいようには思えません。しかし、添乗員さんは言います。
「あの二人は怪しいですよ。スリかもしれません。あまり近づかない方が良いですよ」
背筋が寒くなりました。スリって本当にいるんですね。わかる添乗員さんはすごいです。
確かに、それから私たち一行にそれとなく二人は付いてきていました。しかし添乗員さんから注意を受けた私たちも警戒しています。気づけば二人の姿は見えなくなっていました。
「どうやら諦めたようですね。私たちも気づいたことに気づいたようです」
添乗員さんは笑顔を見せました。私たちも一安心です。
その後、歩きながら添乗員さんがなぜスリと分かったのかを説明してくれました。
スリの特徴は傘や新聞など不自然なものを持っていることです。狙った相手の視界をそれらで塞ぎ、その隙に物を盗めるからだそうです。また、スラブ系の若い女の二人組が多いそうです。
若い女性だからといって油断は禁物ですね。ヒヤっとする体験でした。
スリは私たちはわからなかったですが、物乞いの人もちょくちょく見かけました。足の不自由そうなおじいさんが缶を持って「シルヴプレ~(ここだけ聞き取れた)」といいながら歩いていました。添乗員さん曰、同情心を煽ってお金を入れてもらうために体の不自由な振りをしているそうです。関わらないのが吉ですね。
貧しい人が多く、日本とはやはり治安が違うのだなと改めて再確認させられました。
石畳と木枠の家の通りを抜けるとグーテンベルク広場に出ました。なんとメリーゴーランドが街の中にあります!観光客向けでしょうか。日本では見慣れない都会とメルヘンの融合に幻想的なものを覚えます。
メリーゴーランドとグーテンベルク像。グーテンベルクは活版印刷術を発明した人です。
ストラスブールの街とメリーゴーランド。不思議な景色です。
ノートルダム大聖堂はこのグーテンベルク広場よりさらに奥に進んですぐの広場です。道を歩いていると目の前いっぱいにノートルダム大聖堂が広がります。
大きな大聖堂なのが伝わってきます。遠くから見てもわかる外観の緻密さです。
コルマールの時のようにここでも楽器を演奏しているおじさんがいました。今回はアコーディオンではなく恐らく電子バイオリンです。ノートルダム大聖堂の聳え立つ広場にクラシカルな音色が流れてムードはばっちりです。
左側の座っている男性がこの日に出会った街頭音楽家です。
コルマールで見た汽車を模したバスも走っていました。観光客が沢山乗っています。
フランスでは共通の観光バスの形なのでしょうか。
ノートルダム大聖堂は目の前で見るととにかく大きく、また細工も細かいので見ごたえがあります。
真正面から。いかにもゴシック!という見た目です。
彫刻部分。
わくわくしながら中に入ります。
中は全ての窓がステンドグラスです!!!!!!!!!
後方には大きなバラ窓!!!!!!!!!!!!
これはすごいです……。すごいものを見ています……。
細かくて美しいステンドグラスたちをご覧ください。
バラ窓のアップ。大きい。
それぞれのステンドグラスがとても大きく、カラフルです。日の光が差し込むと一層美しく輝くのが予想できます。どれも物語性があり、それぞれのステンドグラスの意味を勉強したいなあと思いました。
教会の前部の下にはこのような地下への道のようなものもありました。これは地下祭室の入り口でしょうか。
この旅行の後、西洋史関係の講義を大学で取ったのですが、そこで地下に聖人が葬られている教会堂の話を聞いたのでそれかなあ、なんて後から思ったりしました。
ひととおり見終わり、閉館時間も近づいてきました。Aちゃんは入り口近くのお土産屋さんでお土産を購入します。購入後、おじさんが「オールボワール」と言ったのが聞き取れました。うーん、感動です。
ノートルダム大聖堂を出ましたが外観のあまりにも素晴らしさにぐるっと回って写真を撮りたいとAちゃんに待ってもらってパシャパシャ写真を撮りました。どの角度から見ても綺麗で大興奮しました。
右側の二つの丸窓は外から見たバラ窓なのがわかります。外側の斜めに飛び出しているの柱のようなものは美術史で習ったフライング・バットレスでしょうか。
ノートルダム大聖堂のお隣の施設の門。確か美術館とかだった気がします。閉館時間はノートルダム大聖堂と同じくらいだったので入れませんでした。
ノートルダム大聖堂のお隣の建物にあった排水溝。ガーゴイルっぽいですね。
ゲームの世界のようなカクカクの屋根の建物。
夕暮れになってくると大聖堂の前の階段に柄の悪そうな若者たちが集まっておしゃべりしたり座り込んだりしていました。実は溜まり場なのでしょうか。文化的なたまり場だな~と思いました。
自由散策の話
ノートルダム大聖堂を出たら各自自由行動です。Aちゃんととりあえず街をぷらぷらすることにします。地図を見るとフランスのデパート、ギャラリーラファイエットの文字を見つけ、行ってみることにしました。
向かう途中、色々なお店が並んでいました。L'OCCITANEやTHE BODY SHOP、クレアーズなど日本でも見たことのあるお店屋さんが。
見覚えのあるお店たち。
マックもありました。
ギャラリーラファイエットのある広場に出ると、ヨーヨーをしているお兄さんや、大きなシャボン玉を作っているおじさんがいました。
大きなシャボン玉を作っているおじさんは子供に大好評!通りすがりの子供が大喜びでシャボン玉をおいかけていました。和やかな風景です。
中央にいるのが大きなシャボン玉を作っているおじさんです。広場はとても賑やか。
結局ギャラリーラファイエットは場違い感があって入れませんでした。最終日にパリのギャラリーラファイエットでご飯を食べるという計画になっているのに大丈夫でしょうか。
路面電車の話
ストラスブールは路面電車が走っています。道路は車道と歩道に分かれていますが石畳なのと車の通りが少なく、歩行者も車道を歩いているため日本と違って路面電車との距離がとても近く感じます。
道を歩いていたらぬるっと路面電車が現れます。形もスタイリッシュです。どこから乗れてどこに行けるのでしょうか。
結構長い。段差がないので乗り降りがしやすそうです。
アニメショップの話
てくてく歩いていくと、なんと日本のアニメショップを発見しました!私もAちゃんもアニメや漫画に興味があるので入ってみることに。
中は見覚えのある漫画やフィギュアが沢山!奥にはコスプレグッズのようなものもあります。カードキャプターさくらやワンピースといった王道のアニメのフィギュアやドクターストーンや鬼滅の刃など最新の人気の漫画もフランス語に翻訳されたものが売られています。ニッチめのマイナーなジャンルの漫画も翻訳されて売られていました。フランスの人もかなりオタクなのでしょうか。(そういえばのだめカンタービレにはオタクのフランス人のキャラクターが登場していました。)
ショップ内は若い人が多かったです。なんだか親近感が湧きますね。
道に迷った話
アニメショップを出てそろそろ戻ろうかとしばらく歩いていましたが……おや!?
なんだか来た道と違うようです。
緊急事態です。
私たちは道がわからなくなってしまいました。しかもあろうことか雨まで降ってきました。
Aちゃんと地図を見てひっくり返したり、景色と見比べたりあれこれしながら歩きます。
実は私、旅前に犯罪に巻き込まれたらどうしようとかパスポート盗まれたらどうしようとか色々と心配していました。しかし、実際にこのような緊急事態が起こると思考が停止し、「ま、なんとかなるでしょ」という気持ちが湧いてきました。
私はさらっと地図を見てよく考えずに「こっちじゃない?」と提案しました。しかし、慎重なAちゃんは「いや、そうじゃない。こっちだ」と私とは逆の方向を差します。
自分の地図を読む能力が低いことは自覚しているのでAちゃんの言う通りの方向に行きます。それからほとんど地理関係はAちゃんに任せっぱなしでした。申し訳なかったですが私が地図を見ていれば帰ってこれなかったでしょう。
ここ通った?通ってない等のやり取りをしつつ、ノートルダム大聖堂の見える通りまでなんとかたどり着き、グーテンベルク広場まで戻ることができました。Aちゃんには本当に感謝してもしきれません。
二人ともすっかり疲れ切ってしまい、晩御飯を探してまたあちこち移動するのも大変なので、来るときに添乗員さんが教えてくれたレストランに行こうと話がまとまりました。
少し行き過ぎていたので戻って対岸に渡り、お花がいっぱいで素敵なレストランに入ります。ここからがまた至難の始まりでした……。
ということで次はストラスブールのレストラン編です。
ではまた!