旅行まとめ

旅行に行った時の話をまとめていきます。最近はあまり旅行に行けていないので雑記も書いています。

謎に包まれた城主はオタク?ノイシュバンシュタイン城(ホーエンシュバンガウ編②)~海外初心者の女子大生二人でヨーロッパ旅行に行った話#3~

 こんにちは。お待たせしました!今回からいよいよノイシュバンシュタイン城を観光します!

 

バスの話

 ノイシュバンシュタイン城は山の上にあるため、シャトルバスで向かいます。バス停はお昼を食べたレストランから10分弱歩いたところ、黄色いホーエンシュバンガウ城がすぐ目の前の山にあり、よく見えます。

 

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 ホーエンシュバンガウ城はノイシュバンシュタイン城を建てたルートヴィヒ二世のお父さんが建てたお城で、ルートヴィヒ二世もかつて住んでいました。

 ホーエンシュバンガウ城も行ってみたいなーと思ったのですが、添乗員さん曰、「ホーエンシュバンガウ城は見るところがなく面白くない」そうです。

 

 バスが来ました。なんと、バスの側面にはノイシュバンシュタイン城の写真がプリントされています。わかりやすいですね。

 

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バスは山道を進み、ノイシュバンシュタイン城の少し手前に到着しました。ノイシュバンシュタイン城の前までは坂が急すぎていけないのだとか。

 マリエン橋は、ノイシュバンシュタイン城より少し低い所にあり、山の中の開けているところにある橋です。そこからノイシュバンシュタイン城が綺麗に見えるとのことで人気の写真スポットらしいです。

 

マリエン橋の話

 ということで、マリエン橋に来てみたのですが、バス停から結構な山道の階段を上らなければいけません、なかなか疲れます。

 橋の上は……人口密度がやばい。

 橋落ちるんじゃない?と耐久性が心配になるくらいたくさんの人でごったがえしています。しかも歩くたびに足元でギシギシ音がします。さすがに怖い。

 しかし、見晴らしはとてもきれいでした。ノイシュバンシュタイン城が良く見え、お城の形がよくわかります。ノイシュバンシュタイン城はディズニーのシンデレラ城を作るときに参考にされたらしいですが、確かにシンデレラ城です。大体童話などで想像される世間一般のお城のイメージはこの形でしょう。

 遠くには赤い屋根のかわいらしいドイツの家々。反対側は緑の豊かな谷です。流れている水も透明で綺麗。

 

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 マリエン橋から見たノイシュバンシュタイン城

 

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橋の下の谷。水がとてもきれい

 

 橋の上ではみんなが写真を撮っています。自撮りもいいですが、やはり風景が綺麗に写るのはた他撮り。ツアーの人たちとお互い写真を撮り合います。その際、近くで自撮りをしていた中国系のカップルが風景が写りやすいように場所を空けてくれたり、狭い中通る人たちが、写真が撮りやすいように立ち止まって待ってくれたり、やさしさって全世界共通なんだな~って思いました(^^)

 帰りは登ってきた坂を下ります。途中、子供を抱いて登っているお母さんがいました。母、強し。

 

待ち時間の話

 ガワも見て全貌を確認したところで、いよいよノイシュバンシュタイン城の中に入ります!

 マリエン橋からノイシュバンシュタイン城までは更にキツい坂です。息も絶え絶えになりながらえっちらおっちら登ります。 

 ノイシュバンシュタイン城がすぐ隣にあるのでその側面の美しい彫刻や塔などがよく見えますが、位置が高すぎて首が痛くなってしまいます。


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近距離でみるノイシュバンシュタイン城の壁

 

 道中、同じツアーの大学生の女の子、MNちゃんとMKちゃんと仲良くなりました。(二人ともMから始まる名前なのでイニシャルだとややこしいですね(^^;))二人とも東京の某大学に通っていて声楽をやっているらしい!年も近いので話がはずみます。友達ができるのはツアー旅行の良い所です(゜∀゜)

 

 ノイシュバンシュタイン城の入城は完全予約制、時間制です。チケットに予約した時間が印刷されていて、時間ぴったりでないと入れません。遅れても早くても入れません。

 添乗員さんいわく、ツアーではここが一番ひやひやしどころらしく、バカンスなどで渋滞する時期などは時間通りに着けるかが勝負なのだそう。

 時間に厳しいという国民性は日本人に近くもありますが日本の観光地はここまでではありませんよね。とてもドイツらしさがあります。

 

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ノイシュバンシュタイン城のチケット。私たちの時間は13:45です

 

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入城ゲートです。画面にチケットに書かれた時間が表示されないと入れません。

 

 今回、私たちのツアーはピークを過ぎていたので渋滞に引っかかることもなく余裕を持って着くことができました。そのため、外側の写真を撮る時間がいっぱいありました。ここにもたくさん載せておきます。

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ドイツではお決まりの絵が描かれた壁はお城も例に洩れません

 

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立派な門

 

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門の内側。時計がついています。結構カラフル

 

 ツアーの人たちと写真を撮り合ったり、自撮りしたり、建物だけで撮ったりとパシャパシャしていたら集合時間になりました。

 いよいよ入城です!!!!

 

ノイシュバンシュタイン城に入城した話

 改札ゲートにチケットを通すとかわいらしいアンペルマンが表示されます。ドイツらしさを感じながらいざ入城!

 ノイシュバンシュタイン城は中は撮影禁止です。なので写真はありません。

 あったものとその当時のテンション共に思い出して書くので頑張って想像してください。

 ここからは添乗員さんや音声ガイドの話を思い出しながら書きます。覚え違いしてるところもあるかもしれないのでそこはごめんなさい。

 ノイシュバンシュタイン城はルートヴィヒ二世によって建てられたお城です。ルートヴィヒ二世について詳しくは検索すると出てくると思うのでそちらを参照してください。

 たくさんお金をかけてお城を建てたにも関わらず、ルートヴィヒ二世はお城の完成を待たずに変死を遂げてしまいます。謎の多い王様だったそうです。

 その後、お城の工事は途中までとなり、完成した一部は一般の人にも開放されました。毎年多くの人が訪れているのでもう建設費の元は取れているのではと添乗員さんが言っていました

 ちなみに、ノイシュバンシュタイン城の設計者はお城の設計者ではなく舞台装置を作る人だったそうです。なので内装もお城というより劇場の舞台っぽいそうです。

 実際に入ってみると、確かに玉座の間は部屋の一角が丸いステージへの階段のようになっています。ステージの上にあるのは玉座です。その上に描かれているのはキリストと天使たちの絵。ドーム状の天井に描かれていて、去年美術史の講義でやった図像プログラム(※教会の天井画等においてキリストが最も高い位置に描かれるという図法)っぽいなとおもったら案の定、ハギャ=ソフィアのようなビザンチン様式を模倣したものだそうです。

 壁は聖書にまつわる絵画で囲まれていたのですが、床はちょっとちがいます。単色で植物や動物が描かれた丸いモザイク画です。音声ガイドによれば仏教の模様だそう。ここから幅広いルートヴィヒ二世の教養が伺えます。(音声ガイドの受け売り)

 

 お城の中はワーグナーの作品にまつわる絵画が沢山あります。ルートヴィヒ2世ワーグナーの作品が大好きでワーグナーのオペラ、「タンホイザー」のヴェヌスブルクの洞窟を模した人工洞窟をお城の中に作ってしまったほどです。

 お城の中に大好きな作品の舞台を作ってしまうとはゲームセンターが好きな人がゲームセンターを家に作ってしまうようなものでしょうか、お金のあるオタクみたいですね(失礼)。

 

 王の寝室はとても豪華。ルートヴィヒ2世はロイヤルコバルトブルーが好きだったらしく、カーテンも椅子もベッドカバーもロイヤルコバルトブルーです。鮮やかでとても綺麗。

 洗面所もあったのですが、白鳥の形の蛇口がついていて素敵でした。

 中は撮影禁止ですが、お土産屋さんで王の寝室のポストカードを買ったのでその写真を載せておきます。

 

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王の寝室のポストカード。

 

 お城にはまだ工事中の広間もありました。それでも十分広い。

 吊り下げるタイプの燭台もスタンドタイプの燭台もたくさんあり、蝋燭の総数は600本だそうです。壁を取り囲んでいる絵画はワーグナー作品の元ネタとなる北欧神話

 ルートヴィヒ二世はこの部屋を中世文化の追悼のための部屋としたそうです。まるまる一部屋使ったオタクの祭壇みたいですね。(失礼)

 

 お城の中には出口の標識がいくつもあるのですが、なかなか出口にはたどり着きません、これは添乗員さんにも覚悟しておいてくださいね、と言われました。

 

 出口に向かう途中、お城のバルコニーがありました。ホーエンシュバンガウの街並みが見渡せて、とても見晴らしが良いです

 

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ホーエンシュバンガウ城も見えます

 

 出口に行く前に近代的なキッチンを通ります。コンロに乗ってる鍋がツヤツヤ。

 焼き菓子やババロアといった可愛らしいお菓子の型もたくさん展示してありました。シェル形のマドレーヌの型があり、マドレーヌが食べたくなります(食いしん坊)

 

 お土産屋さんの話

 お城の中は途中にお土産屋さんがありました。ポストカードやマグネット、白鳥の香水瓶やロイヤルコバルトブルーのスカーフなど、ノイシュバンシュタイン城にまつわる素敵なグッズが沢山!

 私はここでは上の写真のポストカードと、お城の全貌が撮られたポストカードの二枚を購入しました。

 硬貨はお昼の飲み物の支払いのおつりでもらっていたのですが、まだヨーロッパに来たばかりで右も左もわからない頃です。2ユーロを出しているつもりだったのですが、私が出しているのは2セントだったらしく、お店の人がお金を受け取ってもらえません。気まずい空気が流れました……。

 その後、お店の人のジェスチャーにより、自分の出している硬貨が違うことに気づき、なんとかポストカードを購入。良かった良かった。

 

 面白かったのがルートヴィヒ2世肖像画のグッズが沢山あったことです。

 ルートヴィヒ二世は若いころはとてもスタイルが良くてハンサムだったそうですが、年を取り、精神を病むにつれてどんどん太ってその面影がなくなっていったそうです。

 グッズになっていたのはハンサムバージョンのルートヴィヒ二世。Aちゃんと「ルートヴィヒ二世だ!」と盛り上がり、マグネットでも購入しようとかと手に取ったのですが、そこで晩年のルートヴィヒ二世の変死の話を思い出しました。

 (なんか取り憑かれそうで怖いからやめてとこう……)

 ちょっと怖くなり、やはり買うのは見送りました(失礼)

 

帰り道の話

 帰りはお土産屋さんを見ながらのんびり坂を下ります。お土産屋さんに売っている子供向けのドイツの民族衣装のワンピースが可愛すぎます。女の子用の詩集が入ったものも良いですが、男の子用のサスペンダー付のショートパンツとシャツがとにかくかわいい。

 

 道中で馬車にたくさんすれ違いました。車ではいけないノイシュバンシュタイン城のすぐ近くまで行く馬車です。坂を下るまでに上りの馬車も下りの馬車も四つくらいみました。沢山通っているので便利そうです。

 

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 麓では馬がトラックに収納されていました。荷台から馬のお尻が二つ見えます。厩舎に帰るのでしょうか、お疲れ様です。

 

 帰りは結構集合時間ギリギリで走りました。それでも街並みの撮影はちゃっかりしておく観光者魂。

 それでは後はノイシュバンシュタイン城周辺の風景の写真をお楽しみください。

 

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麓のかわいらしい建物。ホーエンシュバンガウ城もチラリ。

 

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 大きなくるみ割り人形がドイツらしい

 

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 猫や牛など個性的なデザインの傘。

 

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陽気な絵が描かれたお店。レストランかな?

 

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最初に行ったお土産屋さん。甲冑がかっこいい。

 

 これでホーエンシュバンガウ編は終わりです。次回はヴィース巡礼教会に行きます!